ベンチプレスには
シャフトの軌道が自由な「フリーウェイト」のベンチプレスと
シャフトの軌道が固定された「スミスマシン」でのベンチプレスがあります。
(フリーウェイトベンチプレス)
(スミスマシン)
扱える重量の差は個人差がありますが、
一般的にはスミスマシンの方が重量が上がりやすいです。
しかしベンチプレスのフォームを極限まで追求すればフリーウェイトベンチプレスの方が重量を扱えるようになれることが多いです。
なぜ扱える重量に差が出てしまうのか、詳しく解説していきます。
軌道の差
冒頭でも述べたとおり、フリーウェイトは軌道が自由ですが、スミスマシンは軌道が固定されています。
一般的なベンチプレスのフォームで行った場合。
初めはスミスマシンの方が重量が上がる場合が多いです。
スミスマシンは軌道が固定されている分、特に初心者はフォームも崩れにくくシャフトを押すことだけに意識を集中出来る為重量が上がります。
しかしパワーリフターのようなシャフトの移動距離を最短にするテクニックを使った軌道でシャフトをあげる練習をすれば、
最終的にはフリーウェイトの方が重量が上がるようになるケースが多いです。
ベンチプレスの重量を追い求める場合、シャフトの移動距離はすごく重要で高いブリッジを組み体の一番高い位置にシャフトを降ろすことで、最短距離で移動できます。
このテクニックはスミスマシンよりフリーウェイトの場合により有効です
また個人差はありますが、体を最大限に生かしたベンチプレスのフォームではシャフトの移動は直線でない場合がほとんどです。
フリーウェイトだと起動が固定されていない為より良い軌道を描けます。
対象筋の差
ベンチプレスはフリーウェイト、スミスマシンともに、
主動筋で大胸筋
補助筋として上腕三頭筋・三角筋前部を使います。
しかし軌道が固定されているスミスマシンではバランスを維持する筋肉を使う必要が減るので、補助筋(上腕三頭筋・三角筋前部)等の動員が少なくなります。
つまりスミスマシンの方が大胸筋のみで挙げている感覚です。
フォームを習得中の初心者の方は、スミスマシンの方が高重量が上がる場合が多いですが、
フォームをに慣れてくるとより多くの筋肉を動員でき、なおかつ自由なシャフトの軌道を描けるフリーウェイトの方が上がるようになります。
また普段スミスマシンでベンチプレスを行なっている人がフリーウェイトを行うと、
フリーウェイトで使う補助筋が動作に慣れていない為、扱える重量が下がることが多いです。
スミスマシンのシャフト挙上角度の問題
忘れがちなのがこの問題です。スミスマシンの中には軌道が垂直なものと、スーパースミスマシンと呼ばれる、少し角度がついたものがあります。



まとめ
フリーウェイトでのベンチプレスとスミスマシンのベンチプレスの扱える重量の差について解説してみました。
一般的にはスミスマシンの方が重量が挙がると考えても良いでしょう。
しかし
・ベンチプレスのフォーム
・ブリッジの有無
・スミスマシンは垂直かどうか
によっても扱える重量は変化する為、フリーウェイトとスミスマシンの重量差には個人差があるとしか言いようがありません。
トレーニングの目的に合わせ、それぞれのメリットを生かしたトレーニングを行なっていく必要があります。
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