物心ついた頃テレビで、見た景色。
どこの国かも分からない、異国の地、で繰り広げられる非日常的日常。
まだ小さかった僕、がブラウン管越しに見た景色が頭の中に染み付いて離れない。
その国のその場に実際に赴くことが出来るのならどんなに素敵な事でしょう。
綺麗事ではなく、見たい世界、景色があるから僕は旅をしようと思う。
世界一周と聞けば、響きはいいかも知れない。今は世界一周のハードルは昔に比べると下がっているらしく、確かに僕の周りにもバックパッカー(バックパッカーという概念はよく分かっていない。)と呼ばれる人たちはいっぱい居る。
世界一周を予定している僕は、今「世界一周」という単語を使うことに抵抗を感じるようになった。恥ずかしさすら覚える。世界一周なんか誰でもできるから。が理由かは分からないけど。「世界一周(笑)」を自慢げに語る人にはなりたくない。
バックパッカーなんかしても価値観変わらないよ人生変わらないよ自己満足だよでもそれでいいんだよ。
しょうがくせいの時、国語の授業中、暇つぶしに授業とは関係のない作品を読んでいると、そこで運命的な出会い。を果たしてしまったように思う。沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んだ僕は興奮していた。その文章は日本の外れに住む小さな少年の想像力を強烈に掻き立てたのだ。
初めて海外旅行に行ったのは中学の時で、父親の会社のイベントでタイに一週間ほど。同年代の人とグループでの旅行だった。
大学生になり、死ぬほど退屈な、学生生活を送っていたある日。とあるバックパッカーの旅行記を読む。かつて少年の想像力を掻き立てたあの時と同じ感触がした。涙が出るほど感動した旅行記を書いたあなたに心から感謝したい。
ハタチになる前に世界に飛び出したいという想いですぐに航空券を取った。東南アジアに40日間。もちろん深夜特急な旅を目指して。
他にも旅を重ねて、憧れだったインドにも行った。インドに行くと人生が変わる。ってよく言われるけど、僕は価値観が変わったかなんか分からない、けどそれでいい。見たい世界が見れたから。
今の僕にはまだまだ見たい世界がある。だから世界一周をしようと思う。
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